benicandyの日記

公開型メモ帳のようなもの

ペンギン・ハイウェイ

 

小説ペンギン・ハイウェイを読了しました.

ついでに,映画ペンギン・ハイウェイも鑑賞してきました.

 

森見登美彦の作品は”四畳半神話体系”と”夜は短し歩けよ乙女”の二つだけ知っていました.

四畳半神話大系”はアニメだけ見たことがあります.たしか私が大学生になりたての頃に見たのだったと思います.京都(の)大学生である主人公やその周りの人物たちが皆個性的で,作品中で描かれる大学生活も読者目線ではなかなか面白く,また行動を起こすことの大切さなんかも教えてくれる,非常に魅力的な作品でした.この作品で初めて森見登美彦に触れることになりました.

夜は短し歩けよ乙女”は,映画が始まって広告が打たれるようになってから知り,小説を読んでから映画を見ました.小説は,これまた非常に魅力的な世界観で描かれており,最後まで飽きずに楽しく読み進めることができました.”四畳半神話大系”とかなり近い世界観というか,同じ登場人物が何人か出てきた気がします.映画のほうはあまりよく覚えていませんが,小説と同様楽しかったと思います.

 

そしてこの度,ペンギン・ハイウェイの映画広告が打たれるようになって,また小説を買いました.

この作品は前にみた二作品とは大きく異なって,小学四年生の男の子が主人公のSFということでした.(SFというのは読み終わってから知りました)

今となっては私が小学生だったころの記憶なんてほとんど覚えていないですが,この本を読んでいると,そういえばあの頃はこうだったなぁなんてふと思い出してしまいます.森見登美彦氏は一体このような素晴らしい引出しをどこに持っているのだろうかと,非常に不思議でした.

作品の流れとしては主人公と仲間たちがペンギンやお姉さんをはじめとした様々な事象に関する研究を行うといったものでした.

作品の最終章までは,わりと平凡(?)に物語が進んでいくのですが,最終章で大きく転換するといった流れで,こういう締め方になるのかと,悲しくはないのだけど,何か寂しいような,説明が難しいような気持ちで小説を読み終えました.上で述べた二作品とは明らかに異なるタイプの作品でした.余韻がかなり感じられる作品ではないでしょうか.

作中の場面描写はやはり森見登美彦といった感じで,アーティスティックな世界が展開されていました.私は小説をあまり多くは読まないせいか,想像力が乏しいので,一体どのような世界が展開されているのかとやや頭を悩ませながら読んでいます.この世界を映像で見るためには映画館に行くしかないと思い,映画を見に行くことにしたのでした.

映画は私が期待した通りの非常にエキサイティングな世界を描いてくれました.さらに,お姉さんがめちゃくちゃ素敵で,子供たちやペンギンもめちゃくちゃ可愛くて,それだけでも見に行く価値があったと思います.

 

なんだか,読み終わってみると,つかの間夢を見ていたような,そんな気分にさせてくれる小説でした.また読みたいな.